映画3本見た。
イタリア男まみれ。
〇紅の豚
ジブリの中で1番好きな映画。
イタリアの飛行艇乗りのポルコが整備士の女の子、フィオを守るためにアメリカ野郎カーチスと勝負する話。
あるいは明夫が生き生きしている話。
飛行艇の墓場のシーンは何度見てもいい。美しい。銀河鉄道の夜的な匂いがする。ポルコがカッコイイ。豚だけど。
〇NINE
映画館で泣いた。とにかく私の望むもの全てが詰まっている。
映画監督のグイドは名作を残しつつも近年は不作。起死回生をかけて新しい映画の制作に入るが全く何も思いつかない。やがてスランプに陥った彼の記憶と幻想と現実が入り混じり、彼の周りの女性達がそれはそれは素晴らしい舞台を繰り広げるようになる。
あるいはただ単にエロオヤジがスランプでうだうだしてる話。
ストーリーじゃなくやっぱステージ。見る度に鳥肌が立つ。
〇LEON
不朽の名作だよね。改めてジャン・レノがいかに上手いか知ったよ。見て損はない映画。
少女マチルダは家族を殺され復讐を近い、殺し屋のレオンと共に暮らすことになる。レオンはマチルダに殺しのスキルを教え、マチルダはレオンに読み書きを教える。やがて二人の間に言葉で表せない奇妙な愛が生まれてくる。それを空回りしながらも受け入れるマチルダと、受け入れられないレオン。しかしマチルダはレオンに「私が殺し損ねたらあなたが殺して」という書き置きを残し姿を消す。
最後ね、もうね、わかってるけど…いいよね。
この映画のいい所は派手なアクションがない所。最後の最後まで静のまま進んでいく。ラストのシーンも時間をかけていない。ずっと同じテンポで進む。だがそれがいい。
とにかくジャン・レノが上手い。だから孤独な殺し屋の癖にたまに人間臭い所見せたりしてそれだけでポロリと来てしまう。例えばマチルダの書き置きを読む所とか、スラスラ読まないんだよ。たどたどしく目で追うのが「字を覚えたて」ってのがわかって。
ちなみにもう一本LIFE IS BEAUTIFULがあったんだが、これを見る勇気はなかった。多分家に一人しかいない夜にバスタオル準備して見ないと無理。
これは人生で一度は必ずみなければならないが、一度見るともう二度と見たくなくなる。悲しすぎて。
こちらも主人公はグイドだったはず。ちょっとストーリーあやふやだし、見た人も多いと思うが紹介。
ユダヤ系のグイドは強制収容所に息子と共に送られるが、息子を守るために「これはかくれんぼのゲームだよ」と嘘をつく。世界で1番優しい嘘のお話。
最後ね、泣かずにはいられんよ。思い出しただけで泣けてくる。
やっぱ見れへんな。
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