さて、続きとなります。
大学の同じ専攻のやつらがキャンプをやるということで誘われたのが5日ほど前。ロケがあるから難しいな、と思っていると「郡上でやるで!」郡上?郡上八幡、私の家から1Hでいける。「行くわ!」
そして当日。
ロケが終了し、家に帰り、ご飯、お風呂。20時半、よし向かうぞ郡上八幡!
再び全力コンキスタドレスしながら1Hほどかけて郡上のキャンプ場に到着。あれ?閉鎖されてない?
電話。「えっとね、これなんて読むの?高に、鷲。」「たかす?」「そう、たかす!」ここからまだ30分以上上らなきゃあかんぜよ!!!ってか高鷲って、郡上じゃないよ!郡上市ではあるけれど、それは合併したからであって、郡上と言ったら地元人は郡上八幡のことなんだよ!高鷲は高鷲なんだよ!!!
という心の叫び。精神的にまいった私とアシスタントは「顔出して帰ろうぜ」と決めて、車を走らせる。
始終無言。無音。すれちがう車もすでにない。
高鷲I.Cまであと6㎞の看板。よし、もう少しで救われる。
・・・・・・・あれ?見たことある風景。
1ヶ月前にサークルの合宿で来ませんでした?ここ。=ひるがの高原。
いつの間に高鷲通過した!
本当に蛇行とヘアピンカーブが続くやまびこロードを高鷲にむかってもどる。
濃霧発生。多分佐助が忍術使った。
5m先が見えない。中央線も見えない。なにも見えない。
徐行で走るも目の前にいきなりカーブがあらわれる。
やばい これは まじで やばい 。
結構いろんな所走ってきたが、初めて「他人の命を預かってんだから!」と自分に言い聞かせた。
これ、いきなり目の前にカーブあらわれて谷底に墜落パターンだ。
「『谷底に転落 大学生2人死亡』休日を利用してキャンプ場に向かっていた大学生が二名、ひるがの高原の山中で谷底に転落し死亡した。死因はショック死との見解。当時現場近くでは濃い霧が発生し視界は悪く、カーブに気づかず転落したものと見られる。また、1時間に200ミリの強い雨がふっておりスリップした可能性もあると警察は現場検証を行っている。」
という新聞の記事が頭にうかんだ。「馬鹿よねー雨ふるって言ってたのにわざわざ山にいくなんて」っていうワイドショー見ているおばちゃんが頭にあらわれた。
こんなことに現実逃避するぐらいやばかった。
やばい、しか言ってないがそれしか言葉がみつからない。
全身汗びっしょり。
やっとのことで高鷲ICの明かりが。
い、生きて還ってきた。
これほどまでに文明の明かりがうれしかったことはない。
電話。「やまびこロードのとこにあるで」
そこ今走ってきた。もう看板も横道もわかんないぐらい濃霧だったんだよ。「もういろいろ無理やで帰るわ。」
高速でばびゅんと帰宅。
心身ともにつかれた私たちを癒したのは「くず」だった。
生きてることってすばらしいを心のそこから大合唱した。
自宅に到着。
「生きてる。」「ああ、生きてる。」
12時。3時間半運転しっぱなしだったんだ。へぇ。
パジャマに着替える。アシスタント、太ももの外側に青あざ。「なにそれ?」私も同じところに青あざ。しかも真新しい。
「「テニスコートのレバー!!!」」
ちなみ今日朝からだが動かなかったよ。
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