龍ノ啼ク箱庭拠リ、撮影に関する個人反省会。
今回は世界観をとにかく全面に押し出して。
そこで設定した世界をどどーんと書きます。乱文。
撮影用ノートのメモ書きをそのまま写します。
実はこんなんだったんだぜーっていうネタばれ。
かなりイメージだけの個人設定。過激な妄想である。
ベートーヴェンピアノソナタ「悲愴」・・・暴力性。
「謎解きのゲーム」・・・表と裏。きらびやかさ、華やかさ。暴力性。
コイントスのように表が出るか裏が出るか騙し合い。
ミク・・・謎解きの世界に放り込まれた主人公。ゲームに翻弄されていく。
KAITO・・・ミクを助け出そうと謎解きの世界に飛び込む。一見仮面側だが、その仮面すら偽り。ミク側の人間。
がくぽ・・・ミクを手に入れようと糸を張り巡らす。策略家でねちっこい。女はべらし。「愛」に囚われている。MEIKOとルカがベッドでやってるのをソファでワイン飲みながら眺める的な。
リン&レン・・・双子という性質上表か裏かもわからない。
MEIKO・・・百合のお姉さん的な。
ルカ・・・百合の妹的な。ミクはいいおもちゃ。
GUMI・・・がくぽ命。がくぽは私のもの。
手=仮面
狂気(愛の狂気)
抑圧と解放
それぞれが持つ暴力性をとじこめ、自分さえもだます。
結局は各々に刻んだ罪と罰を隠しながら生きている。
全員多分酷い死に方するよね。
以下こんな構図案があった。☆は今回やってない構図。
☆Moment。扉の向こうに全員。
がくぽハレギリアップ。
逃げるミク。追う手。
はべらし。
☆手で顔隠し
☆ピエタ像
☆GUMIからミクへ手袋なげつけ
手の甲にキス
☆唇を手袋越しになぞる
☆足の甲にキス
双子がミクをひっぱる
☆視線の先にKAITO、ミク。切なげがくぽ。
KAITOvsがくぽ。「あの子は人間だ!あの子を解き放て!」的な
☆KAITOvsがくぽ2。余裕なくなるがくぽ
首締め
結構やってない構図がある。
でも今回撮れば撮るほど次この構図とりたい!ってのが浮かんできてあれよあれよと撮影終了。
初めてだったこんなこと。
だからあんまり次はこのレンズで遊ぼうとかが無く、
この構図を撮るにはこのレンズが必要!という必要感にかられてのレンズ交換だった。
今回モデルの皆様の表情や雰囲気作りが素晴らしかった。
そう、それ、それなんです!という表情やポージング、各々醸し出す空気。
ここまで「世界観」を求めた撮影ができたのもZooの皆様のお力があったからこそです。本当。
物語性を追求した写真を多く撮る私は、あまり好まれないかも知れない。
けれど同じイメージを持って撮影に臨んでいただける方に恵まれた。
ここまでやりたいことやった撮影は宝です。(特に金縁から手とか)
そしてアフター。アシスタントとの二人飲み。
レフ板の話しになって、いつも憎まれ口ばかり叩いているもんだからこんなこと話す機会もそうそう無いと思って
「鉄はさ、ただ光当てて明るくすればいいんじゃなくて、光と影のバランスを考えて、光の良さと影の良さを同時に共存させるじゃん。だから私の特徴である光と影が生まれるんだよ」
っつったらアシスタントが
「意識してやってたことをわかっててくれてすげぇ嬉しい」
なんて真面目に返すもんだからなんか照れくさくなって
「べ、別にアンタのこと誉めてなんかないんだから!」
っつったら
「殴りてぇ」
って言われた。
台無しである。
アシスタントとの反省も今回はあそこがよかったトークだった。
パトロンこーい。
ってなかんじで終了します。
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